2月2日(日曜日)に、愛媛大学で、「えひめサイエンスチャレンジ2024」を実施しました。
生徒がこれまで取り組んできた研究の成果を発表し、分かりやすく聞き手に伝える力や、科学的な視点で考え議論する力を高める貴重な機会となりました。
発表された研究内容は、数学・情報領域、物理領域、化学領域、生物領域、地学領域など多岐にわたり、どの発表も、熱意あふれる素晴らしい内容でした。発表後には質疑応答が行われ、発表者と聞き手にとって、有意義な時間となりました。入賞した研究は以下のとおりです。
【一般部門】
最優秀賞
愛媛県立松山南高等学校 「下敷き変形時における音の発生原理」
優秀賞
愛媛県立三島高等学校 「付箋をめくるとなぜ紙がロールするのか」
愛媛県立西条高等学校 「CO2濃度測定における湿度補正の有効性と自作デバイスへの実装」
愛媛県立長浜高等学校 「マダコの鏡像自己認知 ~タコは自分が分かるのか~」
愛媛県高等学校教育研究会数学部会長賞
愛媛県立長浜高等学校 「サンゴガニは攻撃対象を何で判断しているのか~視覚か嗅覚か~」
愛媛県高等学校教育研究会理科部会長賞
愛媛県立松山中央高等学校 「炭酸カルシウムが海洋酸性化に与える影響」
努力賞
愛媛県立丹原高等学校 「”竹輪(TAKENOWA)”~竹の繊維化とその魅力UPに向けた研究~」
愛媛県立宇和島東高等学校 「アコヤガイの貝殻による重金属吸着の条件検討~廃液ゼロを目指して~」
愛媛県立宇和島東高等学校 「トキワバイカツツジの生育に適した光条件と土壌の分析」
【プログラム参加部門】
優秀賞
愛媛県立新居浜南高等学校 「新居浜で観測された複数の漏斗雲の発生原因―フォグマシーンを用いた竜巻の再現実験―」
愛媛県立長浜高等学校 「ミズクラゲのメデューサからメデューサへの再生要因」
愛媛県立宇和島東高等学校 「垂直差し込み式剛体振り子の地震動に対する応答~吊り照明の安全性向上を目指して~」
奨励賞
愛媛県立川之江高等学校 「愛媛の算額における作図方法の研究」
愛媛県立三島高等学校 「温度上昇率からケン化価を推定する手法の開発」
愛媛県立新居浜東高等学校 「再現可能な光沢のある銅鏡を生成する方法ーホルマリンの還元作用を活用してー」
愛媛県立新居浜西高等学校 「クスノキのダニ室の秘密に迫る~葉の大きさとダニ室の大きさの関係~」
愛媛県立西条高等学校 「和算を使った問題作成」
愛媛県立西条高等学校 「促進剤炭酸ナトリウムを用いた輝安鉱の人工合成~輝安鉱巨大化の謎の探究~」
愛媛県立丹原高等学校 「水質浄化に向けて~使用済みカイロと竹パウダーを用いて~」
愛媛県立今治西高等学校 「アルミホイルを用いた汚染物質吸着に関する研究」
愛媛県立今治西高等学校 「還元糖検出の最適条件についての研究」
愛媛県立今治西高等学校 「今治市内の外来性ウズムシの増加と自切速度の関係性について」
愛媛県立松山北高等学校 「愛媛の石で温まりたい~岩石蓄熱の比較~」
愛媛県立松山中央高等学校 「改変アルミホイルを用いた吸着特性の最適条件」
愛媛県立松山中央高等学校 「テイレギの辛さを決定づける要因について」
愛媛県立松山中央高等学校 「愛媛県の都市部と郊外におけるミナミメダカの生息状況の比較と現状」
愛媛県立八幡浜高等学校 「船外機における温度差発電」
愛媛県立川之石高等学校 「和算の解法と和算文化の研究~『算法新書』の解読を通して~」
愛媛県立宇和島東高等学校 「食材の“凍結”による味の変化~ヒトの味覚で測る官能評価~」
愛媛県立北宇和高等学校 「大腸菌吸着ATAホイル作成におけるカルシウム系化合物使用の検討」
愛媛県立今治東中等教育学校 「今治東中等教育学校の学校魅力化が地域社会へ与える経済効果の分析」



このたび、愛媛大学 向 平和 教授と、えひめサイエンスリーダースキルアッププログラム企画運営会議が、日本科学教育学会「科学教育実践賞」 を受賞しました。本賞は、科学教育の実践研究において顕著な業績や功績を上げた団体・個人に贈られるものです。
本プログラムは、愛媛大学と愛媛県教育委員会、愛媛県高等学校教育研究会数学部会、理科部会が連携したプログラムです。これまで、課題研究活動を通じて、生徒の科学的思考力・判断力・表現力等を養うとともに、科学に対する興味・関心を育てること、また、教員の課題研究における指導力の向上に取り組んできました。今回の受賞は、これまで10年間の活動が評価された結果であり、関係者一同、大変光栄に思っています。
これからも、より多くの生徒が科学の魅力に触れ、未来の科学者・技術者として成長できる環境を提供していきます。

7月13日土曜日、7月20日土曜日にえひめサイエンスリーダースキルアッププログラム「科学研究の進め方」(地学領域)を愛媛大学教育学部で実施しました。2名の高等学校の先生と、6名の高校生が参加しました。7月13日に「地学分野における野外調査の基礎」というテーマで道後公園のフィールド調査を行い、野外における観察方法や考え方などを学び、7月20日に「地質資料・情報を用いた研究の進め方」というテーマでアナグリフによる立体視、カシミール3Dによるリニアメントの調査、ステレオネットによる断層や線構造の扱い方などの研修を行いました。受講者は、観察、実験や協議に意欲的に取り組み、課題研究の調査方法を習得することに努めました。


2月4日(日)愛媛大学で、えひめサイエンスチャレンジ2023を実施しました。
全ての研究班が1年間の研究の成果を、自信を持ってしっかりと発表していました。研究内容が優れているだけでなく、ポスター発表の技術も高い研究班が多く、レベルの高い発表会でした。入賞した研究は以下のとおりです。
【一般部門】
最優秀賞
丹原高等学校 「竹輪(TAKENOWA)プロジェクト ~竹の繊維化と活用方法の研究~」
優秀賞
松山南高等学校 「下敷きの変形時における音の変化の研究」
宇和島東高等学校 「Renewal Fiber from Thinning mandarin~摘果みかん由来再生繊維の強度アップを目指して~」
愛媛大学附属高等学校 「プラ食ミールワームの腸内細菌によるプラごみ分解処理」
努力賞
上浮穴高等学校 「木琴の形状と音に関する一考察」
宇和島東高等学校 「地図を用いた固有種トキワバイカツツジの調査と保全」
愛媛大学附属高等学校 「はんぎりを漕ぐとは」
【プログラム参加部門】
優秀賞
西条高等学校 「食塩由来のセスキ炭酸ナトリウム化学合成 ~廃棄物への応用を目指して~」
丹原高等学校 「竹輪(TAKENOWA)プロジェクト ~竹パウダーの有効活用を目指して~」
丹原高等学校 「スポーツクライミングの滑り止めはなぜ機能するのか~よりよい条件を目指す~」
奨励賞
川之江高等学校 「愛媛の算額 ~グラフ描画ソフトを用いた作図方法の研究~」
新居浜東高等学校 「銅鏡の最適な生成条件について」
新居浜南高等学校 「食虫植物ウツボカズラの消化液に関する研究Ⅱ」
小松高等学校 「愛媛県東温市滑川渓谷の地質」
今治西高等学校 「食品の適切な摂取量を目的とした調理法の検討」
今治西高等学校 「今治市内での淡水生ウズムシの生息環境の比較」
今治西高等学校 「砂防堰堤の応用」
松山中央高等学校 「人工海水中におけるグルタミン酸ナトリウムの鉄分溶出特性」
松山中央高等学校 「カルシウムイオンに対するキレート剤のイオン封鎖能について」
松山中央高等学校 「松山平野におけるミナミメダカの生息調査と遺伝的特徴」
松山工業高等学校 「尾根線等から地層の特徴を探る ~カシミール3Dを用いて~」
大洲高等学校 「数学の苦手意識を払拭し、面白さを体感させる~江戸時代の和算文化を通して~」
川之石高等学校 「糸玉の巻き方と転がしたときの軌道の研究」
野村高等学校 「和算と高校数学を活用した現代解の探究~雑題(大西佐兵衛著)に触れて~」

