日誌

参加教員向け講座「科学研究の指導とは」を開催しました

2017年7月3日 17時02分

7月1日土曜日に、愛媛大学で参加教員23名が参加して、本事業のねらいを理解してもらい「科学研究の指導」について学ぶ講座を開催しました。日程は以下のとおりです。

  • 「開会挨拶」 愛媛県総合教育センター 染田 祥孝 所長 
  • (講演)「科学研究の指導者へ」 大阪府教育センター 広瀬 祐司 主任指導主事 
  • 「ホームページ実習」 愛媛県総合教育センター 谷山 伸司 指導主事 
  • 「研究倫理・安全管理の基本的な考え方について」 愛媛大学教育学部 向 平和 准教授 
  • 「科学的な思考について」 愛媛大学教育学部 大橋 淳史 准教授 
  • 「1年間の事業の流れ」 愛媛県総合教育センター 真鍋 昌嗣 指導主事 
  • 「旅費請求・物品購入について」 愛媛県総合教育センター 横田 義広 指導主事 
  • 「評価について」 愛媛県総合教育センター 佐藤 栄治 指導主事室長 
  • (発表)「生徒主体の科学研究を実現するために」 西条高等学校 川口 洋 教諭

 

受講者の先生方には、愛媛大学の先生による「研究倫理」や「科学的な思考」などの講座を通して、科学研究の指導に必要不可欠な知識や考え方について再確認していただくとともに、一年間の流れや手続き、本事業での研修効果の評価の流れを学んでいただきました。また、小中高等学校の理科教育・科学研究指導に精通しておられる広瀬先生のお話から、科学研究指導のおもしろさややりがいを改めて確認することができ、大変有意義な研修会となりました。

「科学研究の進め方【数学・情報領域】」を実施しました

2017年6月19日 13時39分

6月10日土曜日、6月17日土曜日の2日間の日程で、愛媛大学教育学部において、「科学研究の進め方【数学・情報領域】」が実施されました。

教育学部教授安部利之先生のご指導のもと、石取りゲームを中心的な題材として、対象を数理的に解釈し、問題発見や問題解決につなげていく方法を学びました。

2日間で学んだこと、また、数学を楽しむ経験を今後の研究活動に生かしてほしいと思います。

「科学研究の進め方」物理領域を実施しました。

2017年6月12日 19時58分

 6月10日(土)、6月11日(日)の2日間の日程で、愛媛大学教育学部において、教育学部中本剛先生のご指導のもと、熱電変換技術を題材としたデータロガーを用いた探究活動に取り組みました。

 講座では、講義と実験・実習を通してゼーベック効果の理論を学び、その原理を用いた熱電変換素子を電源として、4足歩行ロボット「メカドッグ」の犬ぞり競走で、熱電変換効率とエネルギーの有効利用に関するチャレンジ課題に取り組みました。見事、課題を攻略できた研究チーム、残念ながら全くロボットが動かなかった研究チームと結果は様々でしたが、2日間楽しみながら、講座に取り組みました。

 2日間で学んだ探究活動に関する多くの事柄を、今後の研究活動に生かしてください。

     
   

「科学研究の進め方」(生物領域)を実施しました。

2017年6月12日 09時00分


6月10日(土)11日(日)に、愛媛大学教育学部で「科学研究の進め方」(生物領域)を実施しました。
6月10日(土) 
 講義「無菌操作の方法と有用微生物の探査について」
 実習「培地の調整と滅菌の方法:オートクレーブ及び簡易的な滅菌方法」
 実習「培地の作成及び菌の播種」
6月11日(日)
 講義「今後の研究の方向性」
 実習「菌の観察及び顕微鏡写真の撮影」
 実習「ImageJの操作」
 本日の振り返りと研究計画の作成
      
参加された先生、生徒さんは、肉眼では観察できない微生物の培養や観察方法、そして、画像を処理する方法について学びました。今回得た知識や技術を生かして、各学校で研究計画を検討してください。

第13回日本物理学会Jr.セッションに新居浜西高校が参加しました。

2017年3月20日 12時19分
報告事項

3月18日(土)に大阪大学豊中キャンパスで行われた第13回日本物理学会Jr.セッションに新居浜西高校が参加しました。「ペルチェ素子を熱源にした金属板の熱の伝わり方 第2報」という研究テーマでポスター発表を行い、様々な人たちと熱心に議論する姿が見られました。参加生徒からは、「自分たちの研究に対していろいろな視点から意見をもらい新しい発見がありました。」「レベルの高い研究が数多くあることに驚き、物理にますます興味を持ちました。」などの感想が聞かれました。
  

第13回日本物理学会Jrセッションに新居浜南高校が参加しました。

2017年3月18日 22時00分
報告事項

 第13回日本物理学会Jrセッションが大阪大学豊中キャンパスで行われ、新居浜南高校が参加しました。本校は、「モーターを活用した流体から受ける抵抗力の測定装置の開発」というテーマで今年度研究を続けて参りましたが、その成果をポスターセッション形式で披露しました。会場では、全国から集まった大学の先生方や高校生の方々と議論を交わしました。本校生徒は、「様々な点に対し鋭いご指摘を頂き、研究についての理解が深まり勉強になった。楽しかった。」と感想を話しており、とても良い経験となりました。この研究に関わってくださった愛媛大学や総合教育センターの先生方、ご支援いただいたJSTの皆様に心より感謝申し上げます。
  

平成28年度の振り返り(第5回理科教育シンポジウム)を開催しました

2017年2月13日 19時12分

2月12日(日)愛媛大学にて、本事業の「平成28年度の振り返り」を行いました。
午前中は、愛媛大学主催の「第5回理科教育シンポジウム」が開催され、えひめサイエンスリーダースキルアッププログラムの報告、松山市教育研修センターの取組、熊本大学の取組、愛媛大学での教員養成改革についての発表及び意見交換が行われ、本事業の参加教員も参加し、1年間のプログラムに参加された先生方ならではの貴重な意見が出されました。
   
午後からは、愛媛大学教育学部 隅田学教授の指導で、「平成28年度の振り返り」を行いました。年間を通じて行ってきたルーブリック評価の全体的な傾向の分析について説明があった後、1年間指導してきた生徒の変容と指導者の意識の変化を用意された雛型にパソコンでデータを入力しながら振り返りました。最後に、5名の先生方に振り返りで作成したプレゼンを発表していただきました。この後、作成されたプレゼンには指導した大学の先生や教育センターの指導主事からのコメントが入る予定です。
    
この日、JSTから、荻原 彰 推進委員、井上隆夫 主任研究員が参加され、適切な助言・御指導をしていただきました。

サイエンスチャレンジを開催しました

2017年1月30日 13時53分

1月29日(日)愛媛大学にて、本事業の成果発表会「えひめサイエンスチャレンジ2016」を開催しました。参加生徒・教員、愛媛大学、愛媛県総合教育センターの先生方、審査員の先生方、大学生のTA等の参加者を含めて約200名の参加者があり、盛大な成果発表会になりました。別室では、大学生による教材ワークショップも行われました。
 また、「中高生の科学研究実践活動推進プログラム」推進委員会 町田 武生 委員長、JST 内田 信裕 調査役に来ていただきご指導いただきました。また、奈良県、広島県からも視察の方もいらっしゃってたいへん盛り上がりました。
 開会行事の後、各班1分以内でスライド1枚での研究のアピールを行い、ポスターセッションを行いました。本プログラム参加者以外からも多くの参加者があり、参加したポスターは43枚と会場がいっぱいになりました。
       
 講評の中では、ロジカルな考え方を身につけるとどんな道に進んでも役に立つ。将来も科学に興味を持ち続けて、科学の進歩に貢献する人になってほしいとの言葉をいただきました。
   
 審査の結果、以下の学校が表彰されました。

一般部門(本プログラム参加校に加えプログラム参加校以外からの参加も含める部門)
 最優秀(1校)
  愛媛県立今治西高等学校   「オニクマムシの乾眠導入と蘇生に関する研究~季節の変化によって受ける生態的影響~」
 優 秀(3校)
  愛媛県立宇和島東高等学校  「カキ殻粉末を用いた水質浄化― 赤潮の未然防止に向けて ―」
  愛媛県立南宇和高等学校   「御荘湾(愛媛県愛南町)の生物多様性とその保全」
  愛媛大学附属高等学校    「インジゴカルミンの信号反応液に見られる青色濃化現象の条件特定」

プログラム参加部門(本プログラム参加校のみが参加する部門)
 優 秀(3校)
  愛媛県立新居浜南高等学校  「モーターを活用した流体から受ける抵抗力の測定装置の開発」
  愛媛県立三崎高等学校    「5パズルの最短手数とその配置」
  愛媛県立南宇和高等学校    「パン酵母におけるストレス応答」

 最優秀賞・優秀賞受賞生徒と指導された先生方(町田委員長、内田調査役と共に)

生物教育学会参加&研究者訪問

2017年1月11日 16時23分

 17日(土)~8日(日)に東京学芸大学で開催された日本生物教育学会第101回全国大会で、今治西高校生物部クマムシ班2名がポスター発表を行いました。愛媛県の高校や大学からも多数の参加者がありました。
 17日は午後から慶應義塾大学の堀川大樹・特任講師を訪問してクマムシ研究の専門的な指導を受けました。堀川先生は、現在の研究機関で標準研究種となっているヨコヅナクマムシを北海道大学大学院の学生時代に発見し、その後は東京大学、NASA宇宙生物部門、そしてパリ大学で研究を続け、現在は慶應義塾大学で学生を指導されているクマムシ研究の第一人者です。現在の実験における改善点を指導していただき、研究が次の段階に進むことになりました。
 18日は、午前中に顧問・中川が「極限環境生物をテーマとした生物部の課題研究指導」を口頭発表しました。午後からは生徒が「クマムシの種による乾眠耐性の違いと蘇生条件」をポスター発表し、次々と訪れる人たちと質疑応答で盛り上がりました。生徒は質問された先生方と名刺交換を行い、大学の先生の連絡先を多数ゲットできました。発表・質疑応答とも気持ちよく行うことができ、生徒にとって充実した学会参加になりました。
    

日本理科教育学会四国支部大会参加

2016年12月12日 09時55分

12月10日(土) 香川大学で「日本理科教育学会四国支部大会が行われました。

本プログラムの関係する発表が行われました。
❍高校理科教員における科学研究指導力向上を図る研修プログラムの開発と実践(Ⅰ)
 -えひめサイエンスリーダースキルアッププログラムの概要- 
 愛媛県総合教育センター 佐藤栄治・横田義広
❍高校理科教員における科学研究指導力向上を図る研修プログラムの開発と実践(Ⅰ)
 -えひめサイエンスリーダースキルアッププログラムの参加教員を対象としたプレ調査結果-
愛媛大学 小澤優樹・隅田学・向平和・大橋淳史、愛媛県総合教育センター 佐藤栄治・横田義広
❍高校理科教員における科学研究指導力向上を図る研修プログラムの開発と実践(Ⅰ)
 -科学研究・指導ルーブリックの開発-
愛媛大学 隅田学・小澤優樹・向平和・大橋淳史、愛媛県総合教育センター 佐藤栄治・横田義広
❍課題研究型学習の指導方法について~えひめサイエンスリーダースキルアッププログラムを通して~
上浮穴高校 菅 琢哉

その他、以下のタイトルで本プログラム参加の先生方の発表も行われました。
❍課題研究「身近な事物の結晶構造に関する研究」における研究指導
北宇和高校 山岡武邦、兵庫教育大学 松本伸示
❍スマートフォンを用いた授業展開の研究-自作顕微鏡と自作パノラマアプリの研究-
弓削高等学校 玉井洋介