日誌

ジュニア農芸化学会2018に参加しました。

2018年3月18日 16時27分

 平成30年3月17日(土)名城大学で行われたジュニア農芸化学会2018に今治西高等学校と松山中央高等学校が参加し、ポスター発表を行いました。
 日本全国から81校が参加していました。えひめサイエンスリーダースキルアッププログラムで行った1年間の研究成果を両校とも堂々と発表していました。多くの学生や先生方から質問や助言をいただき、今後の研究活動のヒントになったと思います。学会に参加し、意識の高い仲間と交流することで、刺激を受け、研究に対する意欲がさらに向上したと思います。今後の活躍に期待したいです。
   

愛媛県総合教育センター調査研究発表会で事業報告をしました

2018年2月23日 08時59分

「平成29年度愛媛県総合教育センター調査研究発表会」において、本事業の報告を行いました。本事業が始まった背景、事業を通じて目指した目的、ルーブリック評価を年間を通じて行ったことから形成的評価の在り方等について発表しました。
日 時  平成30年2月9日(金) 9:10~16:00(発表は13:45~14:10の25分間)
場 所  愛媛県総合教育センター (松山市上野町)
参加者  約100名
発表者  愛媛大学 向平和 准教授
     愛媛県総合教育センター 佐藤栄治 教科教育室長
   
 発表を聞いた先生方からは、「今後もプログラムが続いて、サイエンスに興味を持つ生徒が深い学びを進めていってほしい。」「経済のグローバル化がますます進んでいく中、理工系の突出した人材を育成することは国としても喫緊の課題であると感じている。そのような社会情勢において、本事業の取組は非常に良いと感じた。」「もっと詳しく聞きたかった。」などの意見をいただきました。
 参加者には、小学校・中学校の先生が多く、本取組について初めて知ったという方も多かったのですが、本事業の意義を理解していただいたと思います。

平成29年度の振り返りを実施しました

2018年2月13日 19時56分

 平成30年2月11日(日) 参加教員が集合して、1年間の振り返りを行いました。
本事業では、年間を通じ、教員と生徒が同じルーブリックを共有し、教員は、指導の立場での生徒の様子を、生徒は自分たちの活動を振り返って、年三回、研究の計画段階、中間発表、成果発表会の自己評価を記入してきました。
 最初に愛媛大学教育学部 隅田 学 教授 より、本日の流れの説明があり、本事業の目的を再確認した後は、ルーブリック評価の分析を行いました。生徒の自己評価や指導する立場での教員の評価をそれぞれ分析すると、様々なことが見えてきました。
  
データがまとまった後、各領域の代表が、各自が分析した結果を年間の指導の流れと共に振り返って、発表しました。ルーブリック評価を軸にして振り返ることで、生徒が成長する姿を再確認した各教員の発表はとても熱のこもったものとなりました。
     
発表が終わった後は、センターの指導主事、大学の先生方からのコメントがありました。この事業も本年度で終了しますが、本事業で築いた教員間、大学、博物館等とのネットワークは科学研究を進めるための財産となりました。
  

えひめサイエンスチャレンジ(成果発表会)を開催しました

2018年1月30日 21時05分

開催日 平成30年1月28日(日)
場 所 愛媛大学教育学部棟
 えひめサイエンスチャレンジ2017を開催しました。この大会は、本プログラムで1年間行ってきた研究成果の最終発表会です。
 本プログラム内のみで競う「プログラム参加部門」には17作品、一般参加者と本プログラム参加者で競う「一般部門」には、プログラム参加校以外からも、松山南高校(SSH校)、宇和島東高校(SSH校)、愛媛大学附属高校(SGH校)を含む27作品が、ポスター発表でその成果を競いました。
最初に、1分間で研究紹介をするアピールタイムは、個性豊かな発表が多く、盛り上がりました。
   
つづいての、ポスター発表では、いろいろな工夫をこらした生き生きとした発表が行われました。
  
表彰されたのは次の作品・学校です。おめでとうございます。
【一般部門】
 最優秀 銅鑼の打撃音における振動数の変化の解明   愛媛県立新居浜南高校
 優 秀 オニクマムシの乾眠からの蘇生条件      愛媛県立今治西高校
 優 秀 自由落下と電磁誘導を用いた重力加速度の測定 愛媛県立宇和島東高校
 優 秀 クラゲポリプの神経医療への応用-アルツハイ
     マー病新薬開発のための試験体に、ミズクラゲ  愛媛県立長浜高校
     のポリプは応用できるか-
【プログラム参加部門】
 優 秀 食品添加物の効果と保存性に関する研究    愛媛県立丹原高校
 優 秀 ナベブタムシのプラストロン呼吸と環境    愛媛県立今治西高校
 優 秀 ハリガネムシの生態に関する研究       愛媛県立今治西高校
  
 大会には、JSTから、推進委員 大山光晴 様、主任調査員 井上隆夫 様が参加していただき、有益なご指導をしていただきました。参加生徒の皆さんが、楽しそうに科学的な質疑・応答を行う姿が印象的でした。科学を楽しんでいる生き生きした高校生の姿がたいへん印象的でした。1年間研究を続けてきた生徒の皆さん、生徒を指導した参加教員の皆さんお疲れさまでした。みなさんの研究が、今後、益々深められることを期待しています。

サイエンスミーティング(南予地区)を開催しました

2017年11月20日 11時26分

11月19日(日)
 内子自治センターにて、南予地区「サイエンスミーティング」を実施しました。
最初に、愛媛大学南予水産センター長の武岡英隆様から「愛媛の海の豊かさとそのメカニズム」というタイトルでの講演がありました。講演に対して参加生徒から多くの質問が出されました。
  
 続いて、SSH校の宇和島東高校から「宇和島海産貝類を用いた赤潮の未然防止」というタイトルで口頭発表がありました。その後、各校1分間で中間発表の内容を発表するアピールタイムを行いました。
 午後からは、今治西高校、三崎高校、北宇和高校の三校で企画した生徒交流会企画「走れ!スライム」、愛媛大学教育学部中本剛准教授を講師として「数値データの取り扱い方~誤差と最小二乗法~」が行われました。生徒企画では磁性スライムを自作電磁石で移動させることに挑戦しました。大変盛り上がり良いアイスブレイクになったと思います。
  
この後の各班25分の中間報告をポスターにまとめてポスターセッションを行いました。生徒交流会でのアイスブレイクがうまく機能していたのか活発な生徒同士の議論が行われ、大学の先生からも厳しいが建設的なご意見をいただけました。最後に閉会行事が行われ、生徒交流企画の表彰式も行われました。
 この日は、科学技術振興機構主任調査員 川口吉秋様が終日参加していただき、適切なご指導をいただきました。また、広島県教育委員会から視察にきていただき、有益なご意見をいただきました。
 
 今回のサイエンスミーティングでいただいた指導をもとにして、各学校とも、現在の研究をより完成度の高いものに仕上げてもらうことを期待しています。また、生徒交流会や意見交換によって得られた生徒同士のつながりがお互いに良い刺激になることも期待したいと思います。

東予地区 サイエンスミーティング

2017年11月13日 16時00分

日 程 平成29年11月11日(土)
会 場 愛媛県総合科学博物館
参加校 
プログラム参加校 新居浜南高校、西条高校、小松高校、松山中央高校、伊予高校、今治西高校、弓削高校
ゲスト校 松山南高校、香川県立高松第一高校
内 容
 講演 「学校収蔵標本から地域の自然史を再考する」 愛媛県総合科学博物館 稲葉 正和 教育主任
   
 博物館の標本収集の話から、各学校には貴重な剥製や液浸標本が残されていて、ここから地域の自然史を組み立てることができるというお話がありました。
 続いて、松山南高校が「ガウス加速器の射出球は鋼球がよいのか?」というタイトルで発表をしました。その後、各学校が1分間ずつ発表の概要をプレゼンデータ2枚以内で紹介する「アピールタイム」を行いました。
 午後は、弓削高校、松山中央高校が企画した生徒交流会「Air Canon No.1決定戦」があり、先生方は愛媛大学の中本剛准教授の指導で「数値データの扱い方~誤差と最小二乗法~」の講座を受けました。
   
 そして、アピールタイムでアピールした内容をポスターセッションで互いに発表し、他校の生徒、大学の先生、他校の先生とのディスカッションの中で、今後の研究の方向性を探していきました。
   
 また、この日は、本事業の推進委員の湯澤修一様、主任調査員の井上隆夫様にご参加いただき、有益なご指導をいただきました。最後に、愛媛大学プロテオサイエンスセンター林秀則教授、推進委員の湯澤修一様からご講評をいただき一日の日程を終えました。
 サイエンスミーティングは、各学校で行っている科学研究の中間発表により今後の研究の方向性を探るのが主な目的ですが、今回の「生徒交流会」は両校がネット会議で打ち合わせをして企画、実施してくれました。また、司会も今治西の生徒さんが務めてくださいました。指導された各学校の先生方のおかげで、生徒の皆さんが自律的に運営したすばらしいサイエンスミーティングになりました。松山南高校の皆さんとの交流、高松第一高校と県を越えた科学研究を通じた交流から生まれたつながりも大切にしていってほしいと思います。
 各学校の研究が、いろいろな意見をもらったことでさらに優れた研究に発展することを期待したいと思います。

東予地区生徒実行委員会の様子

2017年11月1日 14時54分

東予地区の生徒実行委員を担当するのは松山中央高校と弓削高校です。我々はWeb会議で内容を決め、時間短縮をはかりました。使用したツールは「appear.in」というものです。「appear.in」とは登録不要でパソコンとインターネット環境があれば、事前にアカウント設定やアプリのインストール等は必要ない、Web会議のためのツールです。10月23日と10月30日の二日間で話し合いをしました。
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南予地区サイエンスミーティング生徒企画実行委員会

2017年10月14日 18時40分

三崎高校にて、南予地区サイエンスミーティングの科学交流実行委員会を開催しました。今回、南予地区の生徒実行委員に立候補してくれた学校は、今治西高校、三崎高校、北宇和高校でした。
 科学交流のグループ分けをどうするのか。科学交流のネタはどうするのか。運営は?など活発な意見が出ました。当日司会を担当するのは今治西高校、交流会の競技の進行は三崎高校、表彰は北宇和高校でまとまりました。今後、細かなことはグループウェアを通じてまとめていく予定です。楽しい企画となりそうです。

新居浜南高校の研究班が愛媛大学を訪問しました

2017年10月10日 19時17分


新居浜南高校の研究班は、愛媛大学教育学部を訪問し、中本剛准教授、横田義広指導主事から指導・助言をいただきました。新居浜南高校では、銅鑼の音の変化について研究をしていますが、原理の解明の良いアイデアがなかなか浮かばず苦労をしていました。今回の訪問を通して、多くのアイデアを頂き、今後の研究の方向性が見えてきました。とても有意義な訪問となりました。


今治西高ハリガネムシ班研修

2017年10月2日 20時01分

9月30日(土)~10月1日(日)、今治西高校生物部ハリガネムシ班の3人と中川先生で「京都大学フィールド科学教育研究センター森林ステーション和歌山研究林」を訪問し、神戸大学理学部准教授の佐藤拓哉先生から研究について助言していただきました。佐藤先生は日本で唯一のハリガネムシ研究者で、この分野の研究者は世界でも数人しかいません。会場は一番近い自動販売機まで車で30分という山間部で、夜は研究センターの宿舎に泊めていただきました。

 1日目は「ひらめきときめきサイエンス」というイベントに兵庫県の高校生たちと参加し、「寄生虫が渓流魚を育む!?ハリガネムシを通して自然をみてみよう」というプログラムを体験しました。渓流魚を電気ショッカーで捕獲して胃の内容物を調べたり、ハリガネムシや宿主昆虫を捕獲するトラップの設置を教わりました。

 2日目は私たちだけの特別講座で、ハリガネムシの雌雄や属の識別法を教わり、現在考えている実験方法や研究の方向性について指導していただきました。また、ハリガネムシの卵塊や最新の文献をいただきました。これから、実験計画を進めるとともに、いただいた英語の論文との格闘が始まります。