日誌

今治西高校に電子顕微鏡貸与中

2018年6月11日 10時48分

 今治西高校の生物室に、今年も㈱日立ハイテクノロジーズの電子顕微鏡が設置されました。今年の無償貸与機関は6月8日から8月16日までです。買えば540万円、レンタルなら2か月で60万円の装置をどなたでも利用できますので、使用希望があればご連絡ください。
 また、生物部では岡山理科大学獣医学部との連携も始めています。今までは愛媛大学まで半日かけて遠征していた実験が、自転車で行ける距離で可能になってとても助かっています。

今治西高校生物部からのお知らせ

2018年3月30日 15時17分

 

今治西高校生物部のH29年度研究論文集ができました。本文94ページです。7研究班の論文とポスターのほか、クマムシ班が学会で英語発表した時の英文パワーポイントや、先週の「つくばサイエンスエッジ」(日本語ポスター発表3位でした)のエントリーシートなども掲載しています。欲しい方には差し上げますので、ご連絡ください。
 なお、今年も本校に日立の電子顕微鏡の無償貸与が、6月上旬から2か月間行われます。研究に使えます。

日本物理学会Jrセッションに参加しました【新居浜南高校】

2018年3月24日 16時47分

新居浜南高校銅鑼班です。私たちは3月23日(金)に東京理科大学野田キャンパス(千葉県野田市)で行われた日本物理学会Jrセッションに参加してきました。愛媛県からは新居浜南高校の他に西条高校、小松高校も参加しました。ポスターセッションはポスターのみを用いて行うというルール(ただし、縮小版ポスターは可)で、説明と質疑応答に取り組みました。多くの来場者がポスターを食い入るように見て下さり、助言やアドバイスを頂きました。発表時間が2時間と長く、大変でしたが、自分たちの研究を興味を持って見ていただけることは幸せなことだと感じました。

また、先日の今治西高校さんの取組に倣い、ポスターの縮小版を用いた説明や名刺の交換を実施しました。特に、ポスターの縮小版は、後方の人にも説明が十分に伝わりとても効果的だと感じました。

全国から101件の発表がありましたが、本校の研究は上位35件の研究に選ばれ、奨励賞を受賞することができました。これも、日頃からご指導・ご助言いただいた先生方、見守って下さった皆様のおかげと感謝しております。

この研究は来年度も継続して行う予定です。さらに研究を深め、真理を希求していこうと考えています。

                  
                        前日の発表練習(深夜まで頑張りました。)

              
 
                     ポスター発表の様子

        左:多くの研究者や高校生の皆様に聞いていただきました。

        右:後方の方にも聞いていただけるように、縮小版ポスターを用いて説明しました。

  

奨励賞受賞

授賞式の様子()と受賞後の記念写真(右)

 

日本生態学会で最優秀賞を受賞

2018年3月20日 13時42分

 今治西高校の生物部、パラサイト班です。私たちは3月17日(土)に札幌コンベンションセンターで開催された「第65回日本生態学会大会」の高校生ポスター発表会に参加し、「ハリガネムシの生態に関する研究」を発表し、質疑応答を行いました。大会には全国から46件のエントリーがあり、遠方からの参加はSSH指定校が多かったです。私たちの研究は表彰式で最優秀賞(中学校1件、高校3件)の中に選ばれ、副賞として4冊の専門図書(1万円相当)をいただきました。
 
1月28日に愛媛大学で開催された「えひめサイエンスチャレンジ」では優秀賞をいただきましたが、その時のポスターの出来には不本意なものがあったので構成から全面的に作り直しました。今回は通常のプリンターでA4判用紙18枚に分割印刷したものを貼り合わせてA0判ポスターを作成しましたが、他校は大型プリンターで作ったA0判1枚の大判ポスターばかりで、「日本一のローテクで日本一の研究」をスローガンにしている生物部としては、ちょっとした貧乏自慢になりました。

 札幌は前日から大雪で、会場までの移動は大変でした。高校生ポスター発表は一般研究者のポスター発表会場の一角にあったので、大学の先生や大学院の学生さんが大勢来てくださいました。質疑応答では有益な助言や講評を沢山いただき、次回の発表に向けてのレベルアップにつながる対話が多くできました。また、生物部で作った部員各自の名刺を持っていき、有意義な質疑応答につながった先生方とは名刺交換して今後の連絡(質問)先となるメールアドレスをゲットしました。その際には、名刺と一緒に「ポンジュースチロルチョコ」や「ポンジュースもち」を一緒に渡すようにして、愛媛県から参加しているという印象付けを行いました。

 発表練習は7分版、5分版、3分版の各バージョンのそれぞれで行い、どのメンバーも単独で発表できるように準備しました。これは、発表の途中から通路に立ち止まって聞き始めた人に別の班員が近づいて声をかけ、手持ちの資料を使って発表の残り時間に応じた説明をマンツーマンで行うためです。当日の発表ではコアタイム内での発表回数を多くする(多くの人に聞いていただく)ために、7分版での発表と2~3分での質疑応答を基本サイクルとしました。質疑応答が長引いた際には1名の生徒が応答の継続を担当したまま、別の生徒が新しい聴衆を相手に次の回の発表を開始するようにして、10分間の発表サイクルを維持しました。調査に使用した道具の実物や別刷りの大判写真を持参し、発表中に実物や補足写真の提示をその場で行ったのも効果的でした。
 
ポスター原稿を印刷したプリントを封筒に入れて「ご自由にお取りください」と表示して、掲示したポスターの下に貼り付けておいたところ、用意しておいた約50枚が昼休み中に1枚もなくなっていました。また、北海道大学に進学している生物部のOG(生物部での研究実績を活用してAO入試で歯学部へ進学した先輩)が差し入れを持って応援に現れ、発表を聞いて助言もしてくださるなど、とても励みになりました。
   
   
   

ジュニア農芸化学会2018に参加しました。

2018年3月18日 16時27分

 平成30年3月17日(土)名城大学で行われたジュニア農芸化学会2018に今治西高等学校と松山中央高等学校が参加し、ポスター発表を行いました。
 日本全国から81校が参加していました。えひめサイエンスリーダースキルアッププログラムで行った1年間の研究成果を両校とも堂々と発表していました。多くの学生や先生方から質問や助言をいただき、今後の研究活動のヒントになったと思います。学会に参加し、意識の高い仲間と交流することで、刺激を受け、研究に対する意欲がさらに向上したと思います。今後の活躍に期待したいです。
   

愛媛県総合教育センター調査研究発表会で事業報告をしました

2018年2月23日 08時59分

「平成29年度愛媛県総合教育センター調査研究発表会」において、本事業の報告を行いました。本事業が始まった背景、事業を通じて目指した目的、ルーブリック評価を年間を通じて行ったことから形成的評価の在り方等について発表しました。
日 時  平成30年2月9日(金) 9:10~16:00(発表は13:45~14:10の25分間)
場 所  愛媛県総合教育センター (松山市上野町)
参加者  約100名
発表者  愛媛大学 向平和 准教授
     愛媛県総合教育センター 佐藤栄治 教科教育室長
   
 発表を聞いた先生方からは、「今後もプログラムが続いて、サイエンスに興味を持つ生徒が深い学びを進めていってほしい。」「経済のグローバル化がますます進んでいく中、理工系の突出した人材を育成することは国としても喫緊の課題であると感じている。そのような社会情勢において、本事業の取組は非常に良いと感じた。」「もっと詳しく聞きたかった。」などの意見をいただきました。
 参加者には、小学校・中学校の先生が多く、本取組について初めて知ったという方も多かったのですが、本事業の意義を理解していただいたと思います。

平成29年度の振り返りを実施しました

2018年2月13日 19時56分

 平成30年2月11日(日) 参加教員が集合して、1年間の振り返りを行いました。
本事業では、年間を通じ、教員と生徒が同じルーブリックを共有し、教員は、指導の立場での生徒の様子を、生徒は自分たちの活動を振り返って、年三回、研究の計画段階、中間発表、成果発表会の自己評価を記入してきました。
 最初に愛媛大学教育学部 隅田 学 教授 より、本日の流れの説明があり、本事業の目的を再確認した後は、ルーブリック評価の分析を行いました。生徒の自己評価や指導する立場での教員の評価をそれぞれ分析すると、様々なことが見えてきました。
  
データがまとまった後、各領域の代表が、各自が分析した結果を年間の指導の流れと共に振り返って、発表しました。ルーブリック評価を軸にして振り返ることで、生徒が成長する姿を再確認した各教員の発表はとても熱のこもったものとなりました。
     
発表が終わった後は、センターの指導主事、大学の先生方からのコメントがありました。この事業も本年度で終了しますが、本事業で築いた教員間、大学、博物館等とのネットワークは科学研究を進めるための財産となりました。
  

えひめサイエンスチャレンジ(成果発表会)を開催しました

2018年1月30日 21時05分

開催日 平成30年1月28日(日)
場 所 愛媛大学教育学部棟
 えひめサイエンスチャレンジ2017を開催しました。この大会は、本プログラムで1年間行ってきた研究成果の最終発表会です。
 本プログラム内のみで競う「プログラム参加部門」には17作品、一般参加者と本プログラム参加者で競う「一般部門」には、プログラム参加校以外からも、松山南高校(SSH校)、宇和島東高校(SSH校)、愛媛大学附属高校(SGH校)を含む27作品が、ポスター発表でその成果を競いました。
最初に、1分間で研究紹介をするアピールタイムは、個性豊かな発表が多く、盛り上がりました。
   
つづいての、ポスター発表では、いろいろな工夫をこらした生き生きとした発表が行われました。
  
表彰されたのは次の作品・学校です。おめでとうございます。
【一般部門】
 最優秀 銅鑼の打撃音における振動数の変化の解明   愛媛県立新居浜南高校
 優 秀 オニクマムシの乾眠からの蘇生条件      愛媛県立今治西高校
 優 秀 自由落下と電磁誘導を用いた重力加速度の測定 愛媛県立宇和島東高校
 優 秀 クラゲポリプの神経医療への応用-アルツハイ
     マー病新薬開発のための試験体に、ミズクラゲ  愛媛県立長浜高校
     のポリプは応用できるか-
【プログラム参加部門】
 優 秀 食品添加物の効果と保存性に関する研究    愛媛県立丹原高校
 優 秀 ナベブタムシのプラストロン呼吸と環境    愛媛県立今治西高校
 優 秀 ハリガネムシの生態に関する研究       愛媛県立今治西高校
  
 大会には、JSTから、推進委員 大山光晴 様、主任調査員 井上隆夫 様が参加していただき、有益なご指導をしていただきました。参加生徒の皆さんが、楽しそうに科学的な質疑・応答を行う姿が印象的でした。科学を楽しんでいる生き生きした高校生の姿がたいへん印象的でした。1年間研究を続けてきた生徒の皆さん、生徒を指導した参加教員の皆さんお疲れさまでした。みなさんの研究が、今後、益々深められることを期待しています。

サイエンスミーティング(南予地区)を開催しました

2017年11月20日 11時26分

11月19日(日)
 内子自治センターにて、南予地区「サイエンスミーティング」を実施しました。
最初に、愛媛大学南予水産センター長の武岡英隆様から「愛媛の海の豊かさとそのメカニズム」というタイトルでの講演がありました。講演に対して参加生徒から多くの質問が出されました。
  
 続いて、SSH校の宇和島東高校から「宇和島海産貝類を用いた赤潮の未然防止」というタイトルで口頭発表がありました。その後、各校1分間で中間発表の内容を発表するアピールタイムを行いました。
 午後からは、今治西高校、三崎高校、北宇和高校の三校で企画した生徒交流会企画「走れ!スライム」、愛媛大学教育学部中本剛准教授を講師として「数値データの取り扱い方~誤差と最小二乗法~」が行われました。生徒企画では磁性スライムを自作電磁石で移動させることに挑戦しました。大変盛り上がり良いアイスブレイクになったと思います。
  
この後の各班25分の中間報告をポスターにまとめてポスターセッションを行いました。生徒交流会でのアイスブレイクがうまく機能していたのか活発な生徒同士の議論が行われ、大学の先生からも厳しいが建設的なご意見をいただけました。最後に閉会行事が行われ、生徒交流企画の表彰式も行われました。
 この日は、科学技術振興機構主任調査員 川口吉秋様が終日参加していただき、適切なご指導をいただきました。また、広島県教育委員会から視察にきていただき、有益なご意見をいただきました。
 
 今回のサイエンスミーティングでいただいた指導をもとにして、各学校とも、現在の研究をより完成度の高いものに仕上げてもらうことを期待しています。また、生徒交流会や意見交換によって得られた生徒同士のつながりがお互いに良い刺激になることも期待したいと思います。

東予地区 サイエンスミーティング

2017年11月13日 16時00分

日 程 平成29年11月11日(土)
会 場 愛媛県総合科学博物館
参加校 
プログラム参加校 新居浜南高校、西条高校、小松高校、松山中央高校、伊予高校、今治西高校、弓削高校
ゲスト校 松山南高校、香川県立高松第一高校
内 容
 講演 「学校収蔵標本から地域の自然史を再考する」 愛媛県総合科学博物館 稲葉 正和 教育主任
   
 博物館の標本収集の話から、各学校には貴重な剥製や液浸標本が残されていて、ここから地域の自然史を組み立てることができるというお話がありました。
 続いて、松山南高校が「ガウス加速器の射出球は鋼球がよいのか?」というタイトルで発表をしました。その後、各学校が1分間ずつ発表の概要をプレゼンデータ2枚以内で紹介する「アピールタイム」を行いました。
 午後は、弓削高校、松山中央高校が企画した生徒交流会「Air Canon No.1決定戦」があり、先生方は愛媛大学の中本剛准教授の指導で「数値データの扱い方~誤差と最小二乗法~」の講座を受けました。
   
 そして、アピールタイムでアピールした内容をポスターセッションで互いに発表し、他校の生徒、大学の先生、他校の先生とのディスカッションの中で、今後の研究の方向性を探していきました。
   
 また、この日は、本事業の推進委員の湯澤修一様、主任調査員の井上隆夫様にご参加いただき、有益なご指導をいただきました。最後に、愛媛大学プロテオサイエンスセンター林秀則教授、推進委員の湯澤修一様からご講評をいただき一日の日程を終えました。
 サイエンスミーティングは、各学校で行っている科学研究の中間発表により今後の研究の方向性を探るのが主な目的ですが、今回の「生徒交流会」は両校がネット会議で打ち合わせをして企画、実施してくれました。また、司会も今治西の生徒さんが務めてくださいました。指導された各学校の先生方のおかげで、生徒の皆さんが自律的に運営したすばらしいサイエンスミーティングになりました。松山南高校の皆さんとの交流、高松第一高校と県を越えた科学研究を通じた交流から生まれたつながりも大切にしていってほしいと思います。
 各学校の研究が、いろいろな意見をもらったことでさらに優れた研究に発展することを期待したいと思います。