サイエンスリーダーに参加していた松山中央高校の化学部を引率し、ジュニア農芸化学会2019に参加してきました。研究テーマは、廃棄物中の炭酸カルシウムを用いた銅(Ⅱ)イオン除去とその回収です。
ポスターセッションでは、どの研究もレベルが高く、今後のテーマ設定のヒントとなるものばかりで大変勉強になりました。また、自分たちの研究に多くの学会員の方が興味を持ってくださり、有意義なディスカッションになりました。
また、大会の前後に自主研修を行い、日本未来科学館見学・東大研究室見学・JAXA施設見学を行いました。どの生徒のモチベーションが高まる有意義な研修となりました。
新居浜南高校落水音研究班は、12月26日に岡山コンベンションセンターで行われた平成30年度中谷財団科学教育振興助成事業成果発表会に参加しました。この発表会は、今年度本プログラムに助成をしていただいている中谷医工計測技術振興財団様から助成を受けている団体が集まってポスター発表をする大会です。愛媛県からは我々の他に、今治西高校生物部、本プログラムでいつもお世話になっている愛媛大学教育学部の向平和先生も参加していました。
この研究班は本校2年次の4人で構成されていますが、学会形式の発表は初めてでした。かなり緊張しましたが、落ち着いて発表することができました。質疑応答や、より精密な研究へ発展させることが今後の課題です。サイエンスチャレンジでも頑張ろうと思います。
新居浜南高校銅鑼研究班は、12月22日~12月24日東京の日本科学未来館で行われた日本学生科学賞中央最終審査に参加し、読売新聞社賞を受賞しました。2日間に渡る審査でしたが、貴重で有意義な時間を過ごすことができました。本研究に携わって下さった全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
各領域に多くの生徒の皆さんが引率教員と一緒に課題研究に取り組みました。講座の内容はどれも、参加者が各学校でさらに深められるもの、あるいは、そのヒントになるものばかりです。今後、大学や教育センターと連絡を取りながらさらに研究を深めていくことになります。
物理領域:物体が流体から受ける抵抗力
場所:愛媛大学
指導者:中本准教授、愛媛県総合教育センター横田指導主事
参加者:生徒13名、引率教員4名
6月16日(土)
実験1:重力加速度の測定、実験2:落下運動に関する実験、講義Ⅰ:流体から受ける抵抗力と終端速度、実験3:抵抗力と速度に関する実験、
数学領域:ピタゴラスの定理と課題研究への活用①
6月17日(日)
講義Ⅱ:流体の抵抗力の研究とその利用、探究活動:流体の抵抗に関する探究、研究発表と協議(探究活動に関する生徒発表、質疑応答)
6月17日(日)愛媛大学にて、愛媛大学教育学部の安部教授、愛媛県総合教育センターの谷山指導主事、三瀬指導主事、引率教員2名の指導で生徒6名が数学領域の課題研究に挑戦しました。生徒たちは「ピタゴラスの定理」をテーマとした課題研究の講義を聞き、演習に取り組みました。今後、このテーマを持ち帰り、研究を進めた上で、8月に再び愛媛大学に集まり、安部教授の専門的な指導を受ける予定です。
地学領域:フィールドワークの基礎
指導者:佐野教授、愛媛県総合教育センター佐藤室長
参加者:生徒13名、引率教員3名
6月16日(土)
講義・実習:岩石の観察、クリノメーターの使い方(愛媛県総合教育センター)
実習:砥部衝上断層付近の地層の観察(砥部町岩谷口付近)
6月17日(日)
講義:愛媛県の地質構造(宇和島東高校)
実習:地層の観察(宇和島市九島)
愛媛の地質をテーマに話を聞き、野外観察を行いました。
今治西高校の生物室に、今年も㈱日立ハイテクノロジーズの電子顕微鏡が設置されました。今年の無償貸与機関は6月8日から8月16日までです。買えば540万円、レンタルなら2か月で60万円の装置をどなたでも利用できますので、使用希望があればご連絡ください。
また、生物部では岡山理科大学獣医学部との連携も始めています。今までは愛媛大学まで半日かけて遠征していた実験が、自転車で行ける距離で可能になってとても助かっています。
今治西高校生物部のH29年度研究論文集ができました。本文94ページです。7研究班の論文とポスターのほか、クマムシ班が学会で英語発表した時の英文パワーポイントや、先週の「つくばサイエンスエッジ」(日本語ポスター発表3位でした)のエントリーシートなども掲載しています。欲しい方には差し上げますので、ご連絡ください。
なお、今年も本校に日立の電子顕微鏡の無償貸与が、6月上旬から2か月間行われます。研究に使えます。
新居浜南高校銅鑼班です。私たちは3月23日(金)に東京理科大学野田キャンパス(千葉県野田市)で行われた日本物理学会Jrセッションに参加してきました。愛媛県からは新居浜南高校の他に西条高校、小松高校も参加しました。ポスターセッションはポスターのみを用いて行うというルール(ただし、縮小版ポスターは可)で、説明と質疑応答に取り組みました。多くの来場者がポスターを食い入るように見て下さり、助言やアドバイスを頂きました。発表時間が2時間と長く、大変でしたが、自分たちの研究を興味を持って見ていただけることは幸せなことだと感じました。
また、先日の今治西高校さんの取組に倣い、ポスターの縮小版を用いた説明や名刺の交換を実施しました。特に、ポスターの縮小版は、後方の人にも説明が十分に伝わりとても効果的だと感じました。
全国から101件の発表がありましたが、本校の研究は上位35件の研究に選ばれ、奨励賞を受賞することができました。これも、日頃からご指導・ご助言いただいた先生方、見守って下さった皆様のおかげと感謝しております。
この研究は来年度も継続して行う予定です。さらに研究を深め、真理を希求していこうと考えています。
前日の発表練習(深夜まで頑張りました。)
ポスター発表の様子
左:多くの研究者や高校生の皆様に聞いていただきました。
右:後方の方にも聞いていただけるように、縮小版ポスターを用いて説明しました。
奨励賞受賞
授賞式の様子(左)と受賞後の記念写真(右)
今治西高校の生物部、パラサイト班です。私たちは3月17日(土)に札幌コンベンションセンターで開催された「第65回日本生態学会大会」の高校生ポスター発表会に参加し、「ハリガネムシの生態に関する研究」を発表し、質疑応答を行いました。大会には全国から46件のエントリーがあり、遠方からの参加はSSH指定校が多かったです。私たちの研究は表彰式で最優秀賞(中学校1件、高校3件)の中に選ばれ、副賞として4冊の専門図書(1万円相当)をいただきました。
1月28日に愛媛大学で開催された「えひめサイエンスチャレンジ」では優秀賞をいただきましたが、その時のポスターの出来には不本意なものがあったので構成から全面的に作り直しました。今回は通常のプリンターでA4判用紙18枚に分割印刷したものを貼り合わせてA0判ポスターを作成しましたが、他校は大型プリンターで作ったA0判1枚の大判ポスターばかりで、「日本一のローテクで日本一の研究」をスローガンにしている生物部としては、ちょっとした貧乏自慢になりました。
札幌は前日から大雪で、会場までの移動は大変でした。高校生ポスター発表は一般研究者のポスター発表会場の一角にあったので、大学の先生や大学院の学生さんが大勢来てくださいました。質疑応答では有益な助言や講評を沢山いただき、次回の発表に向けてのレベルアップにつながる対話が多くできました。また、生物部で作った部員各自の名刺を持っていき、有意義な質疑応答につながった先生方とは名刺交換して今後の連絡(質問)先となるメールアドレスをゲットしました。その際には、名刺と一緒に「ポンジュースチロルチョコ」や「ポンジュースもち」を一緒に渡すようにして、愛媛県から参加しているという印象付けを行いました。
発表練習は7分版、5分版、3分版の各バージョンのそれぞれで行い、どのメンバーも単独で発表できるように準備しました。これは、発表の途中から通路に立ち止まって聞き始めた人に別の班員が近づいて声をかけ、手持ちの資料を使って発表の残り時間に応じた説明をマンツーマンで行うためです。当日の発表ではコアタイム内での発表回数を多くする(多くの人に聞いていただく)ために、7分版での発表と2~3分での質疑応答を基本サイクルとしました。質疑応答が長引いた際には1名の生徒が応答の継続を担当したまま、別の生徒が新しい聴衆を相手に次の回の発表を開始するようにして、10分間の発表サイクルを維持しました。調査に使用した道具の実物や別刷りの大判写真を持参し、発表中に実物や補足写真の提示をその場で行ったのも効果的でした。
ポスター原稿を印刷したプリントを封筒に入れて「ご自由にお取りください」と表示して、掲示したポスターの下に貼り付けておいたところ、用意しておいた約50枚が昼休み中に1枚もなくなっていました。また、北海道大学に進学している生物部のOG(生物部での研究実績を活用してAO入試で歯学部へ進学した先輩)が差し入れを持って応援に現れ、発表を聞いて助言もしてくださるなど、とても励みになりました。